【節約のその先】生活防衛資金が貯まってから投資デビューするべき理由

節約のコツをつかんで、貯金もちょっとずつ増えてきた。
──そこで急に「よし、次は投資だ!」って飛びつく人、いませんか?

その気持ちはめちゃくちゃわかります。投資に興味を持っているのは良いことです。

でも、ひとつだけ断言できます。
投資は、“生活防衛資金”を先に確保してから始めるべきです。

なぜか?
現金の安心がないと、値下がりした瞬間にパニックになって、
“意味のない損切り”で終わるからです。

この記事では、節約してお金を守るところから、
「いよいよ攻めてもいいかな」と思えるライン=200万円を貯めたあとの話をします。

「増やす」の前に「守る」
それができる人から、投資で勝てる人になります。

「そもそも、生活防衛資金をどうやって貯めたの?」という方はこちらも読んでみて

目次

生活防衛資金もないのに投資?それ、ただのギャンブルです

貯金がちょっとできたくらいで“次は投資だ!”は早すぎる

「最近ちょっと節約できてきたから、そろそろ投資でもしようかな」
──これ、めちゃくちゃよく聞きます。が、言わせてください。

今の貯金額だと、もし体調崩して入院したら全部吹っ飛ぶよ?

“節約→すぐ投資”って流れがSNSで流行ってるけど、
それを真に受けて生活防衛資金もないまま突っ込むのは、
もう投資じゃなくてギャンブル。

投資は「守り」が固まってからが本番です。

生活防衛資金の定義と、なぜそれが先なのか

生活防衛資金っていうのは、
収入が途絶えた時に自分を守るためのお金です。

  • 失業した
  • 病気で働けなくなった
  • 家賃の更新&急な引っ越し

こんな時に必要になるのが生活防衛資金。
これがなければ、投資が成功してようが生活が破綻します。

なぜか「投資=正義」だと思い込んでる人が多すぎる件

「今どき貯金だけじゃダメ!投資で増やせ!」
みたいな主張がYouTubeやSNSにあふれてますが、
それはあくまで生活防衛資金という土台がある人の話。

  • 手取り20万で家計ギリギリ
  • 貯金10万円
  • でも積立NISAはやってます

↑こういう人、割とよく見るけど、
守る力がないまま増やす力を求めるのは順番が違う。

まずは自分の人生が、投資せずとも崩れない状態にしてからです。

投資は“始めるタイミング”より“始める準備”が9割

「早く始めた方が得」←それは条件を満たした人だけの話

よく言われますよね。

「投資は早く始めた方がいい」
「時間を味方にするのが最強」

……確かにこれは正論。でもすべての人に当てはまるわけじゃないのが落とし穴。

  • 貯金ゼロ
  • 収入もギリギリ
  • クレカはリボ

↑こんな状態で投資始めたら?
時間が味方に・・・なんて、なるわけないですよね。

生活防衛資金のない状態で投資するとどうなるか

  • 含み損が出て、精神不安定
  • 突発の出費で泣く泣く損切り
  • やけになってハイリスクに走る

このパターン、マジで多い。

投資って、「続けられる人」が強いんです。
でも生活が崩れたら続けられない。
だからこそ、まずは「崩れない生活」を作るのが先。

値下がりに耐えられず、損して撤退するパターン

貯金がないのに投資する人って、
リスク取れる余裕がないのに市場に出てくるから、1円の値動きで情緒が崩壊します。

  • 「下がった…怖い…売ろうかな」
  • 「上がった!でもまた下がったら…うわぁああ」
  • 「やっぱ投資向いてない」

↑これ、全部準備不足の証拠です。

投資に向いてないんじゃなくて、まだ準備ができてないだけ。
まずは準備。話はそれからです。

「余裕ができたら投資する」は幻想じゃなくて現実にすべき

「余裕ないけど始めました」は危険信号

最近多いんですよ。

「貯金ないけど、早く始めた方がいいって聞いたんで…」

ってそれ、パラシュートなしでスカイダイビングするようなもんですよ?

「余裕ができたら〜」って言ってる人をバカにする風潮あるけど、
むしろ正しいです。
問題なのは、余裕ないけど始めちゃう人


貯金20万で仮想通貨?いや、まず歯医者代を確保しろ

20代・手取り20万・貯金20万。
その状態でビットコイン買ってる人、マジで見かけます。

いや、親知らず抜いたら終わりですよ?
スマホ壊れたら?家賃滞納したら?
そういう“現実の支出”に備える金がない状態で投資とか、正気か。

まずは病院代にも困らないレベルの余裕を持とうよ。


投資は余裕の上に成り立つ防衛型の行動である

本来、投資ってのは、

  • 生活は安定してて
  • 貯金にも余裕があって
  • でも銀行に預けとくだけじゃもったいない

って人がやるものです。

そう、「余裕ある人がさらに育てるための選択肢」。

投資は、“守りが完成してる人が選べる手段”なんです。

まずは守る力を完成させろ|生活防衛資金を整えるステップ

必要な金額の目安と考え方

じゃあ「生活防衛資金」って具体的にいくらよ?って話ですが、
答えは:自分が半年間無収入でも生きられる額です。

ざっくり目安:

  • 家賃8万円
  • 光熱費・食費など7万円
  • 雑費・通信費など5万円
    → 月20万円 × 6ヶ月 = 120万円

さらに、急な引越しや医療費を考えると、180万〜200万円あると安心だと筆者は思ってます。

節約だけで限界なら収入を増やすべし

「毎月ちょっとずつでも貯めてるから、投資して増やしたい」
気持ちはわかるけど、投資で生活防衛資金を稼ぐのはNG。

  • 支出は減らせても限界がある
  • 増やすには収入を上げるしかない

節約しているけど収入が低すぎて限界です。

そんな人はさっさと転職して年収を上げましょう。

それができない人はGet Away。この記事読んでも意味ないです。

まずは崩れない生活基盤を作る努力が最優先です。

防衛資金の先に投資が“自然に”見えてくる

生活防衛資金がしっかりあると、

  • 投資でマイナスが出てもビビらない
  • 急な出費でも慌てない
  • 毎月淡々と積立できる

つまり、投資を構えずに淡々とやれる状態になる。

この状態こそ、投資を始めるゴーサインです。

防衛資金が貯まったら?やっと出番です、つみたてNISA

「さあ投資するぞ」の前にやるべき初期設定

ここまで読んで、「よし、防衛資金も貯まったぞ」となったあなた。
やっと投資スタートの資格を手に入れました。

でも、いきなり個別株や仮想通貨に突っ込むのは危険。
まずは型を守りましょう。

✔ 積立NISAの口座開設(楽天証券が使いやすい)
✔ 積立額は無理せず月1,000円〜
✔ 投資信託はインデックス型(全世界・米国あたり)

ここを崩さず淡々とやる。それが初心者にとって最も安全です。

少額・自動・無感情|地味すぎて逆に最強の投資術

積立NISAのいいところは、

  • 毎月自動で引き落とし
  • 金額も調整できる(100円単位)
  • 見ない・気にしない・勝手に育つ

…っていう、ズボラでも続く仕組みが完成してるところ。

投資って「気合」じゃないんです。手間なく続くことが大事。

楽天ポイントで始めれば、もはや失敗すらしづらい

「それでもお金を使うのがちょっと怖い…」
って人は、楽天ポイントで投資できます。

  • 日常の買い物でもらったポイントで
  • 投資信託を買って
  • 数年後に気づいたら増えてた、くらいでちょうどいい

投資デビューにありがちな「すぐに失敗してトラウマに」みたいなことを防げる最良の一手です。

まとめ|安心を持って、投資で“増やす”フェーズへ

投資=人生逆転の魔法じゃない

よくある勘違いがこれ:

「投資で人生変えたい!」
「このままじゃ将来不安だから、株とかやってみようかな」
「信用取引アチアチ二階建てで爆益じゃーー」

気持ちはわかるけど、投資ってそんな人生逆転ゲームじゃない。

鉄骨渡りもしないし、ざわざわもしない。

  • 毎月ちょっとずつ
  • 何年もかけて育てて
  • 生活を補強していく

そういう地味でリアルなツールなんです。

本当のスタートラインは「生活防衛資金200万円」です

だからこそ、生活費の見直しで支出をコントロールして、
固定費・変動費を削って、生活防衛資金を200万円まで積み上げたら——

次はいよいよ「お金を増やす」段階。

でも、ここで焦ってはいけません。
投資は、早く始めることよりも、途中でやめないことのほうが大事です。

そのためには、安心できる現金と、冷静な判断力が必要。
それを手に入れる準備として、まずは生活防衛資金をしっかり確保しましょう。

そして余裕を持って、月1万円から積立スタート。

筆者

勝つための投資ではなく、負けない投資を一緒に始めましょう。

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