
インデックス投資って、面白くない。
…そう思ったことがある人、正直に手を挙げてほしい。
筆者は7年続けたけど、途中で何度も「このまま放置でいいの?」と不安&飽きに襲われた。
確かにインデックス投資は資産形成の最適解だ。
増えてはいる。正解なのもわかる。でも、テンションが上がらない。
──そう感じたら、高配当株との「二刀流」でバランスを取るのもアリ。
この記事では、インデックス投資だけでは満たされない欲をどう満たすか。
そして、堅実さと楽しさを両立させる「二刀流戦略」を実体験ベースで解説します。
- インデックス投資が「最適解だけど飽きる」理由とその対処法
- 高配当株を組み合わせるメリット
- 筆者が実践するインデックス×高配当「二刀流」のリアルな運用スタイル
インデックス投資だけじゃつまらないのは、なぜ?
仕組み的に「地味で退屈」なのがインデックスの強みだから
インデックス投資の鉄則は「放置」。
毎月コツコツ積み立てて、何十年も気絶してろ、というのがセオリーです。
でも正直、「それ、ほんとに楽しいですか?」って思いますよね。
楽しくないですよ。全然。
投資してるのに、口座を見てもあまり変化がない。増えてる気がしない。
この得してる実感ゼロ状態が続くと、地味〜にモチベが削られていきます。
「積立額はちゃんと設定してるけど、なんかテンション上がらない」
……それ、あなただけじゃないです。筆者も同じでした。
筆者の7年体験:増えてるのに気分が盛り上がらない
筆者はインデックス投資を7年間続けています。※2025年6月時点


最初は「これぞ堅実な資産形成!」と意気込んでいたものの、
途中からは無感動というか、ただの作業みたいな気分になっていました。
資産はちゃんと増えてました。
でも、毎月自動で引き落とされて、チャートを見ても特に感動なし。
「これって、修行じゃん…」と気づいたのは、始めてから3年目くらい。
将来のためにやってるのに、今の満足度がゼロだと、続けるのが地味にツライんですよね。
それでもインデックス投資が推される理由
ここまで文句ばかり言ってきましたが、それでもインデックス投資は最適解です。
理由はシンプルで、「誰がやっても失敗しにくい」から。
市場全体に広く分散して、時間を味方につける。
人間の感情やセンスを排除して、機械的に積み立てる。
──この「退屈な正しさ」が、むしろ最大の強みなんです。
ただし、それが「飽きやすい」のも事実。
だからこそ、もうちょっと楽しさが欲しくなってくる。
それが次の話、高配当株との“二刀流”につながっていきます。


高配当株を組み合わせる意味ってあるの?
配当金は目に見えるご褒美になる


高配当株のいちばんの魅力、それは「お金が振り込まれる喜び」。
シンプルに、通知が来て口座に配当金が入る。それだけでテンションが上がります。
インデックス投資では「資産が育っているはず」という見えない未来を信じる必要がありますが、
高配当株は「はい、今月もありがとう」と、すぐに結果を見せてくれる。
これが、地味に大きい。
投資でモチベーションを維持するって、思ってるより難しい。
だからこそ、このご褒美感はバカにできません。
高配当株が投資に“楽しさ”をくれる理由
インデックス投資は言ってしまえば何もしない投資。
対して、高配当株は「どの銘柄を買うか」「利回りはどうか」を自分で選ぶ投資。
この自分で選ぶっていうのが、投資をする楽しさであり、刺激になるんですよね。
もちろん、短期売買みたいな刺激ではありません。
でも、「今回は電力株を買ってみるか」「この会社、地味に増配してるな」なんてことを考えるのは、普通に面白い。
「自分で動かしてる感じ」があるだけで、投資がグッと身近になります。
毎月積み立てるだけのルーティンに、小さな変化をくれる存在。
それが高配当株の魅力です。
筆者が感じた二刀流のモチベ維持効果
筆者も以前は、完全にインデックス一本でした。
でも、正直しんどくなってきた。



やっぱり、もう少し個人投資家感を出したい気持ちが芽生えるんですよね
そこで少しだけ高配当株を買ってみたら、「お、配当入った!」という小さな嬉しさが生まれた。
これが意外と効く。しかも、放置で勝手に入ってくるからラク。
いまはインデックスがベースにありつつ、気が向いたときに高配当株も買い足す。
このゆるい二刀流スタイルが、筆者にとっての「投資を続けるコツ」になっています。
インデックス投資と高配当株って、両立できるの?
守りのインデックス、攻めの高配当でバランスが取れる
インデックスと高配当株って、なんとなく「別物」と思われがちですが、実はめちゃくちゃ相性いいです。
なぜなら、役割がハッキリ分かれているから。
インデックス投資は、とにかく守り。市場全体に広く分散されていて、長期で堅実に育てるタイプ。
一方、高配当株は攻め。毎月・四半期ごとに配当が入ってくるし、銘柄の選定も少しスリルがある。
この「安定」と「刺激」のミックスが、意外とちょうどいい。
退屈しないし、かといって無茶もしない。
まさに、大人の投資のバランス感覚です。
高配当だけじゃ不安、でもインデックスだけじゃ退屈
ちなみに、「高配当株だけ」はおすすめしません。
利回りに釣られて買ったら、減配・株価下落でテンション爆下がり…なんてこともあります。
一方、インデックスだけだと「退屈すぎて忘れる」問題が起きる。
だったら、どっちもやればいい。
正直、インデックス一本にこだわる理由なんてないんです。
特に個人投資家は、メンタルが続かないと意味がない。
「退屈」と「欲望」をうまく分担できるのが、この二刀流の最大の強みです。
両立することで、続ける力が自然と身につく
投資でいちばん難しいのは、「辞めないこと」です。
知識でもセンスでもなく、継続こそが最大のスキル。
インデックスは安心感、高配当は刺激。
どっちかだけじゃ物足りないけど、2つ合わせれば、いい感じにバランスが取れる。
筆者はこの二刀流にしてから、
・毎月積み立てはちゃんと継続
・配当金でモチベも定期的に回復
このサイクルができあがって、精神的にもラクになりました。
インデックスで将来の資産を増やし、高配当という現在の収入で気分を満たす。
どちらかに偏るより、両方を保有するのが筆者のおすすめです。
どんなバランスで組めば二刀流はうまくいく?
筆者の戦略:インデックスは毎月積立、高配当は余剰資金で対応
まず大前提として、毎月の投資設定はインデックスファンドに全集中しています。
具体的には、楽天VTI・eMAXIS Slim S&P500・先進国株式をそれぞれ一定額ずつ積み立て。
これはもう“固定費感覚”で引き落とし。勝手に育つ仕組みにしてます。
で、月によって「お、この月は出費が少なかったな」というときだけ、
高配当株を1〜2銘柄、ちょい買いする。これだけです。
何がラクかって、高配当株はノルマじゃないってこと。
あくまで余裕がある月だけ、気が向いたときに買えばOK。
この“ゆるさ”が続く秘訣でもあります。
結果として6:4の資産比率に、でも意識はインデックス主軸
実際に資産額を見てみると、インデックスと高配当株で6:4くらいになってました。
- インデックスの資産額


- 高配当株の資産額


とはいえ、筆者の中では「メインはインデックス」って意識は変わっていません。
定期積立してるのもインデックスだけ。
高配当株はあくまで補助的なものです。
この意識の線引きは意外と大事かなと思います。
「配当金の額が増えたから、そっちメインにしよう」みたいなブレ方をすると、
結局どっちつかずになって迷子になります。
実際に買っているファンド・銘柄の紹介
参考までに、筆者が買っているものをざっくり紹介しておきます。
- インデックス投資
→オルカン、S&P500、先進国株式など


- 高配当株(日本株中心)
→アステラス製薬、豊田通商、VTホールディングス、NTTなど


米国高配当ETF(VYMやHDV)には手を出していません。
為替の影響や二重課税を考えると、個人的には「日本株で十分」と判断しています。



実は最近、米国株も1株単位で購入してみたりしてます。
ですが、主軸は日本株なのは変わりません。
米国株のメリットデメリットが分かってきたら、記事にしたいです。
あくまで筆者の一例ですが、少しでも参考になれば幸いです。
【まとめ】インデックス投資に飽きたら、高配当で“気分転換”せよ
続ける仕組みづくりが、最強の投資戦略
インデックス投資が退屈なのは当たり前です。
そもそも、「退屈に資産が増えていく」のが最大のメリットなんですから。
でも、退屈すぎてやる気がなくなるのは本末転倒。
どんなに正解でも、続けられなきゃ意味がない。
そこで活きるのが、高配当株という“ご褒美戦略”。
定期的に入る配当金が、気持ちを前向きに保ってくれます。
長期投資に必要なのは、知識やテクニックじゃなくて、「飽きずにやれる仕組み」だったりします。
最近、少し面白いポストを見つけたので紹介します。
高配当株を購入することで購買意欲を満たすという考え方、
これがまさに、この人なりの「飽きずにやれる仕組み」なのかなと思いました。
もし、同じように買い物が好きでやめられないという人は、是非参考にしてみてください。
二刀流こそ、飽きずに積み上げる最強戦略
投資って、続けたもん勝ちです。
インデックスも高配当も、やめたら終わり。
じゃあ、どうやったらやめずにいられるのか?
答えはシンプル。
退屈しすぎない仕組みを、自分でつくること
インデックスで土台を固めつつ、高配当株で感情を動かす。
この二刀流スタイルは、見た目よりずっと実用的です。
堅実と楽しさ、その両方を取り入れる「二刀流戦略」。
無理なく、飽きずに、長く続けたい人には、これがちょうどいいバランスだと思います。

